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■炭の歴史

 

■日本最古の炭

炭というと、木を焼いたものと思われるかもしれませんが、ちょっと違うんです。 厳密に表現すると、木を蒸し焼きにしたものなのです。(詳しくはー備長炭のできるまでーを見てください) 木を蒸し焼きにするにはそれなりのかなりの技術を必要とします。失敗すればただの灰となってしまうからです。この技術を約300万年前の人々が知っていたというのです。 人々が「火」を使うようになった時から、人と炭の歴史が始まりました。

■炭とともにあった時代

その後、人々が農耕を営むようになり、炭が日常生活に取り入れられるようになって以来、炭との深いかかわりを持ってました。燃料としてはもちろん、神社の床下に炭が埋められていたり、工業用(鋳造などの金属加工)など、いろいろなところで使われていたのでした。その他には、研磨・脱臭・防腐・栽培・化粧用・茶道など、多方面で使われて、日本のせいかつに根付いていきました。

 【日本で最古の炭は、愛知県の肘川町の鹿の川洞窟から、少量ではありますが、木炭が発見されました。調査の結果、約300万年前のものと推定されたそうです。】

【奈良時代には、貴族たちの冬の暖房用に火鉢を使い始め、それに伴い炭の需要が増えたそうで、炭は煙が出や炎が出ないので、日本の木造家屋にあっていたのでしょう。
平安時代では、清少納言の「枕草子」の中に、あまりの冬の寒さに火桶で炭をおこし暖をとった様子が書かれています。】

【奈良の大仏も炭のお世話になってつくられました。
 奈良の東大寺の大仏様は有名ですが、その大仏様が炭のお世話になってつくられたということは、あまり知られていません。日本では7世紀まで金銀を産出しなかったので、金銀はとても貴重品でした。その貴重であった金銀を有効に使う技術が鍍金です。奈良の大仏様の鋳造にもこの技術が使われたそうです。胴地に水銀を塗り、大量の金箔をあてて炭火でこれを熱して金鍍で金がほどこされたとのことです。
 大仏の鋳造は747年、聖武天皇の頃に始まり、749年に完成。この鋳造に使われた金は現在の数字に表すと、約440キロ、炭の量は約800トン以上というから驚きです。どのくらいの量なのか想像もつきませんね。】

■日本の炭がこんなにも発展したのはなぜなのでしょうか?

その理由
 まずは豊かな森林に恵まれていたため、温暖多湿な気候風土であったこと。
 奈良時代の人々の生活には、冬の暖房用としてや、燃料として使われていました。炭火は煙を出さないし、火力の調節も簡単で扱いやすかったこと。
 日本の文化、茶道や芸道でも使われていて、常に炭の品質を高めることを要求されてきたことも要因の一つ。炭ひとつとっても、日本の文化の高さを物語っているのですね。】

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