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■精錬(ねらし)
炭化が終ると、窯口を徐々に広げ、空気を送り込みます。すると真っ暗な窯の中の原木は、少しずつ燃え炎を上げはじめます。
ここではじめて原木に火が着きます。この時、原木の堆積は約3分の1位に減っています。 そしてさらに窯口を広ろげると、一気に炎が上がり、原木は真っ赤に燃え始めます.
そして、ねらしの最終段階、窯口を全開にします。炎はいっそう勢いを増し、窯内の温度は1000度以上に達します。炭焼き師は真っ赤に燃えている炭の微妙な赤色の変化を見て作業を進めます。
備長炭(白炭)を焼くときの最大の特徴は、この精錬(ねらし)と呼ばれる一連の作業です。窯の中で6・7部通り炭化した炭を、このねらしによってさらに炭化させるのです。また、ねらしには木炭に残っている樹皮を剥す目的もあります。
■窯出し・消火
ねらしのタイミングを見て、いよいよ窯出し。空気にふれてねらしの終えた手前の炭から少しずつ、「エブリ」と呼ばれる道具で、真っ赤になった炭をかき出します。奥の方の炭はまだねらしが充分ではないので、中の様子を見ながらの作業です。
かき出された真っ赤な炭は、さらに少しの間燃やしてねらした後、「消し粉(けしこ)」をかけて火を消し、冷まします。このとき真っ赤になった炭をすっぽりおおうように、消し粉をかけます。空気に触れていると炭は、燃え尽き灰になってしまうからです。
※「消し粉」とは、灰と土を水で湿らせたもの「素灰(すばい)」とも言います。
丸1日以上かけて冷まし、消し粉のなかからほりだされます。それでもまだ熱いのですが、空気にふれるとようやく冷めます。
備長炭が白炭とも呼ばれるのは、この消し粉から取り出された炭が、灰をかぶって真っ白になっているからなのです。
備長炭はこのようにしてできるというわけです。
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